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暗くてすいません

チロはほとんど叱られたことがない。
飼い主が甘いからではなく、叱られるようなことをしないからだ。
初めて犬を飼うにあたり、私は張りきって数冊の「しつけ本」を買いそろえたが、
それらはずっと本棚の隅に眠ったまま。
無駄吠え、噛み癖、いたずら、粗相といったよくある問題行動が、チロにはいっさいなかった。

そう聞くと理想的な犬と思われるかもしれないし、
実際、本当に手がかからなくて楽は楽なのだが、
飼い主としては少々物足りない気持ちもある。
なんというか、「犬と共に問題を克服した達成感」がないのだ。
贅沢な悩みといえばそのとおりなのだけど、
人間、困難を乗り越えてこそ成長するのであって(大げさか)、
なんの苦労もしていない状態では経験値が上がりようもない。
今後、もしチロのあとにまた別の犬を飼うことになっても、
「大丈夫、経験者ですから!」と胸を張って言えないのがちょっと悔しい。

そして、犬の問題行動とは要するに様々な感情表現だ(表現方法がまずいだけで)。
つまりチロは確かに手はかからないが、著しく感情表現の乏しい犬であった。
暗い…あまりに暗い性格なので捨てられたのでは?と疑いたくなるほどに。
遊びに来た友人なども「なんかこの子、暗…えっと、いや、おとなしいね」と表現に気を遣っていた。
持って生まれた性格のせいもあるだろうが、人間や他の犬との関わり方などを見るうちに、
成育環境も大きな要因であろうことが推察できた。

長い月日が流れ、今、チロはこれまでで最も犬らしい犬になっている。
いわゆる「犬らしいふるまい」をするチロに、飼い主は「おお、犬っぽい!」と日々感動。
老境に入るにつれ、チロは大きく変わった。
もしかしたら、これから残りの日々を、子犬に戻ることにしたのかもしれない。
チロの子犬時代を知らない飼い主にとっては、なかなか楽しく新鮮な毎日である。

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今日も飼い主の足下で、人生最大の喜びであるオヤツを待つ。
このまましばらくほうっておくと、やがて抗議の声をあげはじめる。
吠えるのではなく、まさに「文句を言う」。
そんなこと、若い頃にはしなかったのにねえ。

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プロフィール

さと

Author:さと
犬の名前:チロ
年齢(推定):15歳♀
出身:不明
持病:白内障、腎不全、肝不全、心不全
彼氏:あり
座右の銘:石橋は叩いて渡れ
嫌いな言葉:天真爛漫
夢:肉まんを一個丸ごと食べること

2011年7月3日永眠

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