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「いい思い出しかないんです」

公園でときどき会う、優しい顔のシェルティがいた。
チロと同じ腎不全で、もう末期とのこと。
長毛なので見た目にはわからないが、
撫でると直接骨に触れる感じがするほど痩せていて、痛々しかった。
それでも、年配のご夫婦に抱っこされて散歩している表情は穏やかだった。
しばらくお見かけしなかったので心配していたのだが、
先日チロの散歩中に偶然ご夫婦にお会いしたところ、
先月末に亡くなったという。

「もう極度の栄養失調で肉球に穴があいて、血が出るので靴下をはかせていました。
最後の日、僕が外出から帰ってくると、もうほとんど歩けなかったのに近寄ってきて、
僕の脚のあいだに顔を入れてきたんです。それから少しして逝きました。
でも、できることは全部やってあげたつもりなので、後悔はないです」

「後悔はない」
チロを見送るとき、私はそんなふうに言えるだろうか。
自分にできることのすべてを今、チロにしてやれているだろうか。

別れ際、ご主人が言った。
「本当にね、いい思い出しかないんですよ」
喜びと悲しみが詰まったその言葉に、たまらず涙があふれた。

_IGP3119.jpg
帰り道、すれ違う人が怪訝な顔で私を見ていた。
「泣きながら犬の散歩をしているヘンな人」になっていたので無理もない。
もちろんチロはそんな私の心情を知る由もなく、まっすぐ前を向いて歩いていた。


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非公開コメント

シェルティちゃん頑張ったのですね。頑張ってお別れを言ったのですね。
いくらしても後悔はあります。どれだけしてもあーできたのではないか?もっと他にしてほしかったのではないか?とゆう思いでいっぱいです。亡くなった後は自分を責めてばかりでした。

Re: タイトルなし

ななチロママさん、コメントありがとうございます。

後悔はないと言い切れるかというのは、本当に難しいですね。
人間と違って物言わぬ相手だからこそ、
もっとこうして欲しかったんじゃないか、と悔やみそうな気がします。
ななチロママさんも、そういう思いをなさったのですね…。

No title

悔いは無い、、、っと思わないと 残された飼い主は 日々 普通に暮らせないような
そんな気がします。
私もデヴィに逝かれた後は 無我夢中で 仕事に没頭し
「年だから しかたない」っと 諦めたつもりでも
夜寝る前 布団の中で 一人で泣いてました。
泣いてしまって 発散しないと 多分 私が壊れたと思います。
つらかった 介護も 楽しい思い出に なりますね、、、
生きていてくれただけで 何があっても 楽しい思い出です。

Re: No title

BOSS母さん、コメントありがとうございます。

「悔いはない、だけど……」という思いを永遠に繰り返すのが
あたりまえなのかもしれませんね。
自分はどうなるのかなあ、と今からちょっと恐ろしいです。
「 生きていてくれただけで 何があっても 楽しい思い出」
このお言葉、胸に響きます。
失った悲しみよりも、出会えた喜びの方が大切…。

胸がつまりますね。
後悔がない、いい思い出しかないと言えるのは本当に素晴らしいし。
できるだけのことは全てしてあげたと私も思いますが、やはり後悔はたくさんありますもの。
後悔は優しい気持ちが懲り固まったものでいつか溶けていくものと信じているのですが…
私なんて、サブちゃんのことはまだまだいい思い出になんてなりません。
悲しい気持ちのほうが断然大きいです。
いつか、別れた悲しみよりも、出会えた幸せのほうがはるかに大きいのだな~って感じられたら本当に幸せですよね。
涙された、さとさんの気持ちすごくわかります。チロちゃんは前を向いて歩いていますよ~
チロちゃんとの幸せな時間を大事に過ごして下さいね。

Re: タイトルなし

桜ママさん、コメントありがとうございます。

そのご主人も、そう言いながらきっと様々な思いを抱えていらっしゃると思います。
愛犬を亡くした時の感情は、とても一言では言えないものでしょうから。
桜ママさんも、常に大きな悲しみを心に抱いていらっしゃるのですね。
そのお気持ちは、やはり同じ経験をした者でないと本当にはわからないでしょう。
正直、怖いです。
でも今の私にできるのは、チロとの一日一日を大事にすることしかありませんね。

No title

そのシェルティちゃんは最後ご家族に見守られてお別れできたのですね。
できることは全部やってあげたと言いきれる飼い主さんも幸せですね。
私はいまだに、あの時こうしてれば、とか後悔してますし、
入院先で一人で旅立たせてチャコは可哀想だったと思うと胸が張り裂けそうになります。
「苦しまず、ムカムカの気持ち悪さ辛さはなかったはずですよ。」の獣医の言葉を
唯一の慰めにしていますが・・・・・。

Re: No title

nonkimamaさん、コメントありがとうございます。

すでに私は「昔からもっと意識して水を飲ませておけば、
腎不全にさせることもなかったのに」と後悔しています
(それが原因と決まったわけでもないのに)。
だからチロがいなくなったら、
もっとあれこれ後悔するのは間違いありません。
今は、その後悔をできるだけ減らせるように努めるしかないですね。

ご家族のみなさんはチャコさんを本当に大事になさっていました。
それはチャコさんも絶対にわかっているはずです。
だから、最後の最後は確かにひとりだったけれど、
「みんな、15年間一緒にいてくれてありがとう!」
と思っているのではないでしょうか。

No title

はじめまして

細かいことをピックアップしていけば、後悔がないということはないの
だと感じています。ただ、自分ができることは全部やったと思えれば、
後悔はない・・・になるのかもしれないとも思っています。

自分ができること全てできた時、愛犬はきっと幸せを感じて虹の橋を
渡ってくれると信じています。

ただ自分ができる事は個人差があるわけですが、今の自分にとっては
【2歩先を行く】【先手必勝】です。(笑)

チロちゃんとお散歩される公園の様子が毎朝でかける公園の菖蒲園と
少しにています。

猛暑ですが、乗り切ってゆきましょう。

Re: No title

Megさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

「2歩先を行く」「先手必勝」
とても大事なことだと思います。
でも実際は、「もっと早くああしていれば…」と悔やむことばかりの私です。
今さら悔やんだって仕方がないんですけど。
それより「今、自分ができること」をしっかりやるのが大切ですよね。

スクウィークさんは16歳とのこと。
複数の病を抱えていらっしゃるのですね。
これから過去の記事を拝見して、いろいろと勉強させていただきます。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

私には無理かな・・・

「やるべきことをやって、後悔ない」なんて 私にはちょっと無理と思える言葉です。

帰り道、さとさんが泣いてしまったのは、 悲しい寂しい話を聞いたから、ではなく・・・
美しかった、からかな。

その方の 言葉、生きかた。

優しかったり、綺麗だったりすると 私は泣いてしまいます。

この記事を読んでも、また。

Re: 私には無理かな・・・

すずめさん、コメントありがとうございます。

私も後悔はないと心から言い切るのは無理でしょうね…。
そのご主人も、実際は色々な思いを抱えていらっしゃるのだろうと思います。
私もご主人の話を言葉を聞いて、悲しいとか寂しいという以上に、
何か凛とした美しさを感じました。
潔さ、と言ったらいいのかな…。
プロフィール

さと

Author:さと
犬の名前:チロ
年齢(推定):15歳♀
出身:不明
持病:白内障、腎不全、肝不全、心不全
彼氏:あり
座右の銘:石橋は叩いて渡れ
嫌いな言葉:天真爛漫
夢:肉まんを一個丸ごと食べること

2011年7月3日永眠

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